#4 日本とアメリカのドッグフードの違いはあるの? 謎の団体 AAFCO(米国飼料検査官協会)について

こんにちは。
幸助屋の店主です。

「犬の管理栄養士」について学んでいると、
“総合栄養食”について、このように書かれています。

『主食となるフードで、このフードと水を与えれば必要な栄養素をまかなえる製品を指す。』

一方で、幸助屋の商品ラインナップに、
LOTUS グレインフリー フィッシュレシピ
というドッグフードがあります。

この商品パッケージの裏に
このような文言が書いてあります。

『こちらの製品の分析結果は、AAFCO(米国飼料検査官協会)の定める栄養基準を満たすことが証明されています。』

この2つの文言を見比べたとき、
「この栄養素の違いはなんだろう?」
と感じました。

と同時に、
「日本とアメリカのドッグフードの違いはなんだろう?」
と思ったので、今回のテーマにしました。

早速、結論ですが、
日本において「総合栄養食」という言葉は、

『ペットフード公正取引協議会が定めた規約に基づいています。
そして、その栄養基準の根拠となっているのが、
「AAFCO(米国飼料検査官協会)」のガイドラインです。』

つまり、
日本のドッグフードの栄養基準は、
アメリカの基準を参考にしている
と言うことがわかりました。

ということで、今回は以上です。
次回もお楽しみに。

でも、これだけだと少し味気がないので、
もう少し深掘りしていきたいと思います。
かなり教科書の様な内容ですがお付き合い頂けると嬉しく思います。

まず、『AAFCO(米国飼料検査官協会)』についてですが、

AAFCOは「アフコ」または「アーフコ」と呼び、
家畜の飼料やペットフードの安全性を守り、
消費者が適切な情報を得られるように基準を設けている
アメリカの非営利団体です。

AFFCOによると、
ペットフードに関しては、
3つの柱となる基準があります。

  • 栄養基準
  • 原材料の定義と基準
  • ラベル表示の基準

これはアメリカにおいて法律を作る際の参考基準となっていますが、
アメリカ本国だけでなく、世界の参考基準となっています。

それでは、一つずつ深堀りしていきましょう。

①栄養基準

AAFCOの最も重要な役割の一つは、

『犬が健康を維持するために必要な栄養素の「最低量」と、
 過剰摂取が害になる成分の「最大量」』

これを数値化することです。

そして、各栄養素の基準値を満たしたフードには、

「この製品は、AAFCOの栄養プロファイルによって設定された栄養レベルを満たすように配慮して製造(設計)されています」

このように謳うことができ、
「総合栄養食」として販売することができます。

②原材料の定義と基準

AAFCOは消費者が混乱しないよう、
ラベルに記載される原材料の名前とその内容を厳格に定義しています。

なぜかと言うと、メーカーが勝手な解釈で
「チキン使用!」と謳って、
実際には栄養価の低い部位ばかりを
入れるといった事態を防ぐためです。

これは原材料表示に記載されている
「ミートライク」のことを指します。

さらに、フードによく記載されている
「○○(チキンなど)使用」という商品名にも
配合に応じたルールが設けてあります。

【95%ルール】
商品名に「ビーフ・ドッグフード」のように、お肉の名前をそのままズバリ書くためのルール
〔条件〕
水分を除いた原材料の95%以上がそのお肉であること。(水分を含めても70%以上)

【25%ルール】
商品名に「チキン・レシピ」や「ターキー・ディナー」、「サーモン・主食」など、後ろに何か言葉がつくルール
〔条件〕
そのお肉が全体の25%以上含まれていること。(水分を含めても10%以上)

【3%ルール】
商品名に「ビーフ入り」や「チキン配合」、英語で「With Chicken」と書くためのルール
〔条件〕
そのお肉がたったの3%以上入っていること。

【フレーバールール】
商品名に「ビーフ味」や「チキン・フレーバー」と書くルール
〔条件〕
犬がその味を「あ、ビーフの味がする!」と認識できる程度に入っていること。

③ ラベル表示の基準

これは「ペットフードの履歴書」のようなもので、
消費者が誤解なく商品を選べるようにするものです。

〔保証分析値〕
→どれくらいの栄養素が含まれているかを示すもの
〔栄養学的充足の声明〕
→総合栄養食を謳うに当たっての証明
〔原材料名〕
→多く含んでいるものから表示する

このラベル表示については、本年度(2026年)に、
「人間用の食品表示」に近いデザインへの移行が進んでいます。

以上が、一部ですが、謎の団体AAFCO(米国飼料検査官協会)が、
行っている活動です。

「総合栄養食と水」でワンコが
健やかに生きていくための
基準を満たしているとされています。
と考えると、少しホッとする飼い主さんもいるかもしれませんね。

でも、私たちは商品説明に総合栄養食と書かれているから、
「安心・安全」とすぐに判断するのではなく、
各栄養素であったり、原材料を見て判断する
というのが大切だと考えています。

前回紹介した、”市販フード+トッピングのすすめ
というのも、いろんなものを食べる喜びを得るための提案の一つなんです。

大切な存在だからこそ、
普段食べているフードに、
「何が入っているのかな?」
「この量でいいのかな?」など
パッケージに目を向けるだけで、
毎日のごはんの質が大きく変わると考えています。

毎日与えているごはんのパッケージには
様々なことが書かれています。
その中の一つが【エネルギー含有量】です。

ということで、
次回は、
「計算できる!?ワンコに必要な1日のカロリーとエネルギー」
というテーマでお話したいと思います。

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