【#5 スマホで簡単♪1日のカロリー計算】
こんにちは。
幸助屋の店主です。
今回のテーマは「カロリー計算」です。
まず初めに、
馴染みがない言葉や計算があって、
かなりのボリュームになっていますので、
ブックマークや保存して、
繰り返して読めるようにしてくれると嬉しいです。
さて、早速ですが、
新しいフードを買った時や、
病院で違う療養食をもらった時に、
1日の与える「量」をどうやって決めていますか?
パッケージ裏に記載されている量を基準に、
給餌量を決めている飼い主さんが多いと思います。
それにも関わらず、病院の検診で
「ダイエットが必要だよ」と
言われたことありませんか?
普段のごはんを適正量与えていても、
オヤツを与えれば、カロリーオーバー。
その分「運動」と思うけど、
暑すぎたり、寒すぎたりの極端な気候や雨で億劫になることもしばしば。
ワンコのダイエットは難しい‥
でも実は、ワンコに1日に必要なカロリーはスマホの電卓機能を使って、簡単にできるんです。
食べる量が決まれば、ダイエットも簡単ですよ!
カロリー計算に必要なキーワード
計算方法をマスターする前に、
知っておく言葉があります。
それは、
【BCS】と【RER】と【DER】
この3つの単語です。
「英語か‥」
と思われるかもしれませんが、
この3つを知ってる前と後では、
「愛犬の体重」と「毎日のごはんと水」
に対する見え方が180°変わってきます。
かく言う私も目から鱗でした!
すごくシンプルなので、マスターして
毎日のごはんを楽しみましょう♪
愛犬の体型の目安 “BCS”
では、まず初めの単語の【BCS】から解説します。
“BCS=「ボディ・コンディション・スコア」”
のことで、医師も使用する、
適正体重・健康的な体型を見つけるための指標です。
評価基準は、
・「上からの見た目」
・「横からの見た目」
・「肋骨」
・「腰」
の4点をチェックします。
触った時の目安は、
指の背で自分の『手の甲』を触ったときのような感触なら適正の目安です。
でも『手のひら』のように骨を感じなければ要注意、といったイメージです。
病院に行くと医師から
「肋骨当たりに感触があると適正体重です」
と言われますよね?
つまり、【BCS】はワンコに与えるフードを
「増やすべきか」、「減らすべきか」を
決めるための単語でした。
ちなみに余談ですが、下の画像は「環境省」の
サイトから拝借しています。
意外ですが、環境省のサイトには
「動物と健やかに過ごすためのヒント」が
多く上がっています。
一度アクセスしてみるのも面白いかもしれませんね。

【出典】https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/6.pdf
休みの日の活動量 “RER” と 仕事の日の活動量 “DER”
それでは、続きまして2つ目の単語です。
ここがわかると、「1日に何gフードを与えるか」を自分で決められるようになります。
“RER=安静時エネルギー要求量(Resting Energy Requirement)”
「急に専門用語が出てきて、難しくなった・・」
となるので、ざっくり説明するとこうなります。
「快適な環境で何もせず、じっとしている時に必要なエネルギー」
私たち人間も家でゆっくり休んでいるだけでも、
お腹がすいてきますよね?
ワンコも同じように、飼い主のそばで寝ているだけでもお腹がすきます。
ワンコの1日は寝ているだけではありません。
飼い主と散歩したり、遊んだり、排泄したりと様々な活動をしています。
そしてその時間が多ければ多いほど、1日に必要なエネルギーが増えてきます。
それが、
“DER=1日当たりのエネルギー要求量(Daily Energy Requirement)”です。
2つ目のはずが3つ目の単語まで出てくると驚かれたと思いますが、
次に書くことがさらに衝撃的な内容になります。
それは、
「DERは『ml/日』とも『kcal/日』とも表記される」
ということです。
つまり
「愛犬の1日当たりのエネルギー要求量(DER)が分かれば、
1日の必要な『水』や『ごはん・おやつ』のおおよその目安になる」
ということです。
そして、
「このDERはスマホの電卓機能で計算できる。」
とタイトル回収になるわけです。
これまでのおさらい
ここまで一気に来たので、ここまでのまとめをしておきましょう。
[これまでのおさらい]
①ご自身のワンコを触診して、今の体重に対して「太っている」のか「痩せている」のか判断する。(BCSのこと)
②寝ている時、休んでいるときでもエネルギー(RERのこと)
③RERに加えて、散歩や排泄など活動しているときのエネルギーの総量(DERのこと)
④DER ≒『ml/日』≒『kcal/日』
⑤DERはスマホを使って計算可能
スマホで簡単♪1日のカロリー計算
それでは、今回のテーマである
『スマホで簡単♪1日のカロリー計算』
で締めたいと思います。
まず初めに例題として、3匹のワンコに登場してもらいます。
①5kgのパピーちゃん
②5kgの現役バリバリ君 (去勢済み)
③5kgのシニアさん
④市販フード 350kcal/100g
この3匹の違いは『年齢』です。
ワンコの飼い主さんならわかると思いますが、
この3匹では活動量が大きく変わります。
つまり1日のエネルギー要求量の計算結果が変わってきます。
そして、最終的に「何gフードを与えるのか」を計算するために市販フードを用意しました。
それでは計算に入っていきましょう。
1日の必要なエネルギー(DER)を計算するには、
まず安静時エネルギー要求量(RER)を求める必要があります。
安静時エネルギー要求量を求める公式
〔RER=(体重)0.75 × 70〕
(体重)0.75というのは、一般的に馴染みのない表記です。
これを用いるのは、正確な代謝量を測るために、
体重の脂肪重量を差し引いているためです。
これの計算方法は、
電卓アプリを開く
スマホを横向きにする(画面の回転の解除も忘れずに)
関数電卓モードになり、「xy」ボタン
(またはxの上に小さいy があるボタン)または「√」が表示される
例:2の10乗なら
「2」→「xy」(または「√」)→「10」→「=」の順にタップ

ご自身のスマホを横向きにしても、
このボタンがない場合は、
「乗数 計算」などで検索したり、
「ChatGPT」や「Gemini」などのAIを使うのもありです。
大切なことは、
『自分の手を動かす』
『他人任せを自分ごとにして考える』
これが大事なのかと思います。
それでは、気を取り直して、
この方法で例題のワンコに登場してもらいましょう。
体重は3匹とも同じなので、RERはみんな同じになります。
RER=(5)0.75 × 70
=3.3 × 70 (計算の結果は四捨五入しています)
=約231kcal
この結果、3匹のワンコは休んでいる間にも
約231kcal消費しているということがわかりました。
この計算結果を元に、それぞれの
【1日あたりのエネルギー要求量 DER】を計算します。
1日あたりのエネルギー要求量を求める公式
〔DER=RER×ライフステージにあった倍率〕
ここで言う「ライフステージにあった倍率」というのは、年齢や性別で異なってきます。
ここも人間と同じですよね?
ワンコの場合だと、
パピーちゃんが、「3.0」または「2.0」
現役バリバリ君が、「1.6」
シニアさんが、「1.4」
この他にも、犬種や去勢・避妊済みや授乳期によって倍率は変わってきますし、現在の体重でも異なってきますので、興味があれば調べてみてください。
それではそれぞれ計算してみましょう。
・パピーちゃんの場合
231kcal × 3.0 = 693kcal
・現在バリバリ君の場合
231kcal × 1.6 = 370kcal
・シニアさんの場合
231kcal × 1.4 = 323kcal
上記の計算結果が、それぞれのワンコが1日に必要なエネルギー量の目安となります。
これよりもフードの量が少なければ、痩せますし
反対に多ければ、太ります。
では、最後にこの結果を元にフードの量を計算してみます。
市販フードにはパッケージの裏に「エネルギー量」が記載されています。
その数値を使って、1日に必要なフードの量を決めます。
今回は「350kcal/100g」という数値を使用します。
・パピーちゃんの場合
693kcal ÷ 350kcal × 100g = 約198g
・現役バリバリ君の場合
370kcal ÷ 350kcal × 100g = 約106g
・シニアさんの場合
323kcal ÷ 350kcal × 100g = 約92g
おそらく、パッケージに書かれている量と近しい数字になると思いますが、自分で手を動かして計算したほうが納得感も強いですし、ワンコのダイエットに『力を貸している』という一体感が強くなるのではないでしょうか?
ごはんも水も愛情
今回もかなりのボリュームになりました。
結論として、DERはml/日と表記することが可能なので、ほぼ同数の『水』が必要になってきます。
つまり、お水もごはんとセットで管理すべき『栄養』なんだということが、この数字から見えてくるんです。
我が家も毎週末に体重を計測し、
ご飯の量を決めています。
体重増えたら、倍率を減らして、
体重が減ったら、倍率を増やす。
めんどくさいときもありますが、
家族みんなで協力して、
「この子の健康を育む」
難しいようで、簡単
だけど
簡単なようで、難しい
愛犬とより長く、寄り添う為に
ごはんの量から、
こんな取り組みをしてみませんか?
次回は、【おやつとの関わり方】についてお話します。
